太宰治展示室、三鷹の此の小さい家
三鷹市美術ギャラリーで、太宰治の三鷹の家が再現されています
玄関から入って三畳間、四畳半、六畳間、縁側があります
太宰治の終の棲家となった家は小さな家、思い出の詰まった家
太宰治が最後に暮らしたのは、斜陽館として現在残っている生家の豪邸ではなく、12坪半の小さな家でした
ここに妻と2人と子供と暮らしながら様々な作品を生み出しました
その小さな家が三鷹駅南口前のコラル5階三鷹市美術ギャラリーに再現されています
引き戸の玄関を開けるとすぐに和室があり、その当時の太宰治の生活を知ることができます
太宰治展示室、三鷹の此の小さい家の和室は体験型
6畳の和室は靴を脱いで入ることができ、この部屋のみ写真撮影も可能です
残された写真などから再現された書斎の机で執筆する体験もできますよ
掛け軸は長い間最後まで床の間にかけられていた江戸後期の斎藤一斎の作品です
太宰治はどんな人、作品と人物
また縁側の方には太宰治の描いた絵画が飾ってあります
とても雰囲気のある絵画で、個人的には「三つの顔」が好きです
他にも水仙、風景ともかなりの才能を感じます
晩年には納税請求書が沢山送られていた様子で、ある意味うらやましいくらい、本当にお金のことなど気にせず、自由奔放に生きていたのだと思います
太宰治は青森の裕福な家に生まれ、それから事件を起こして亡くなるまで本当に波乱万丈な一生でした
それを彼は楽しみ、望んでいたのかもしれません
現代でも太宰治の作品は生き続けているのですから・・
此の小さい家の一番奥にパンフレットにも載っている子どもを抱っこしている写真が飾られています
その幸せそうな顔が、私たちが知っている太宰治の行動とは違っているのは、彼の本心は本当はここにあったのかなと再考させられます
此の小さい家と合わせてご鑑賞下さい。三鷹市美術ギャラリー
三鷹市美術ギャラリーでは本年より5年かけて収蔵作品を全5階開催します。
その第1回として現代美術家のあいおうを展示しています
グラデーションの作品は鮮やかで、可愛らしく、独創的です
太宰治の此の小さい家、あいおうの展示の観覧はどちらも無料です
三鷹市美術ギャラリーは現在定期的な開館となっています
今月は28日(月)のみです
来年は1月4日まで休館となっています
この時期不定期の開催ですから、展示日は必ず確認してくださいね
美術に触れるのはやっぱり心が豊かになった気がします
是非足を運んでください